RSウイルス

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RSウイルス

RSウイルス

RSウイルスとは

RSウイルス

RSウイルスは乳児の70%が1歳までに感染を受け、2歳までにほぼ100%がかかるとされます。

成人や年長児でもかかりますが、新生児や乳児期早期には細気管支炎など下気道感染症を起こして、せきが強まり,息を吐く時にゼーゼー言い、 呼吸数が多くなります。

呼吸がしづらく、寝苦しさから睡眠不足が重症化しないよう注意が必要です。

※画像 Wikipediaより

感染経路と症状

インフルエンザウイルスに比べ RSウイルスは認知度が低く、あまりその感染症の存在は知られていませんでした。
流行の兆しが高い年もあるので、RSウイルス感染症を理解し対策を考えてみようと思います。
潜伏期間は3日~5日。感染は人から人へ直接または、鼻汁や痰から 手指や物を介して、あるいは飛沫(ひまつ)感染によって伝染します。
冬から春に風邪をひいた人は、抗体がまだじゅうぶん出来ていない新生児や乳児にうつさない配慮が必要なのは、他のウイルス感染症と同様です。

症状は一般の風邪と同様に発熱、鼻水、せきなどが2日~3日続きます。
ウイルス感染症にはRSウイルス以外にもインフルエンザ、ライノ、アデノなどの種類があり原因を特定するために鼻水の中のRSウイルスの有無を調べることもあります。
※2005年ごろから、一般にも存在を知られ、今年も流行の危険が指摘されています。

診断、治療

ウイルスの特定は、鼻汁などの呼吸器系分泌物から診断されます。
治療は、症状を和らげる対症療法になります。
水分補給をし、必要ならば鎮咳去痰剤で痰を取り除き、気管支拡張剤で呼吸を楽にします。

消毒の徹底

消毒の徹底

自然界の中では比較的弱いウイルスで、55℃以上の加熱や凍結で活動できなくなり、エーテル、界面活性剤(石鹸)、 次亜塩素酸ナトリウムをふくむ塩素系消毒薬などで速やかに滅菌されます。
感染力は高く、飛沫、接触の両方で感染するうえ、発症前から症状消失後も、1週間~3週間ほど感染力を失いません。
そして、眼や鼻粘膜からも感染するので、マスクだけでは効果は低く、手洗いうがいを徹底しましょう。

ワクチンや抗ウイルス薬はいまのところまだ実用化されていません。(2011年現在)
従来型の重症度軽減のためのワクチンではなく、これから望まれるのは感染防止が期待できる経鼻ワクチンです。
実用化にはまだ至っていませんが、鼻粘膜に抗体が着けばかなりの確率で予防が出来るという新しい技術です。
はやく恩恵にあやかれるようになればいいですね。



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